Tuesday, January 25, 2011

ブリストル・チャネル・カッター

ここはセント・トーマス島のCharlotte Amalie。錨を下ろしている私達の船のすぐそばに、何とブリストル・チャネル・カッター(Bristol Channel Cutter)が舫いであるではありませんか。

ブリストル・チャネル・カッター

今、こうしてカリブ海の島に暮らすようになったのは、この船の影響が大きい。Lyle Hessのデザインでカリフォルニア州のSam L. Morse Companyで建造された「小粒だけれどぴりっと辛しが効いたような」と例えたい本物のオーシャンゴーイングのヨット。15年程前に、この船を捜してニューヨークからノースカロライナまで10時間くらい車で走り、持ち主の好意で一緒にセーリングをした懐かしの船と同じモデルです。

長い間のレコーディングスタジオ経営に疲れたその頃のボブの脳裏にふっと思い浮かんだのが昔やっていたセーリングの事。それからあまり時を置かずに友達とふたりでカンサスの父親の会社のガレージにホコリを被ったまま置き去りにされていた21フィートのVentureを持ち帰ってきて修理し、時間を見つけてはLong Island Soundでセーリングに明け暮れた。そして船酔いする私もそれに付き合わされた。

それがエスカレートしてヨット関係の本を買ってきて読んだり、ビデオを見たり、ボートショーに足を運んだりと急速にのめり込んで行った。そうなるとデイセーリングでは収まらず、寝泊まりができるクルーザーに目を向けるようになり、注目したのがブリストル・チャネル・カッター。長いストーリーの結末だけを言うと、結局この船を手に入れる事はありませんでした。

代わりに私達の船になったのは、Bob Perryデザインで台湾のTa Shing社製造のBaba 30というモデル。同じように、メインセールに前帆2枚のカッター艤装で、小さいけれども外洋航海向けのどっしりした船。今はトリニダードで私達が迎えに行くのをじっと待っています。雇われチャーターキャプテン&メートとして仕事をしている身では、船を2つメインテインするのはかなり厳しい。そんな訳で愛艇にはかわいそうな思いをさせています。いつ迎えに行けるやら。ぐすん。。

6月の終わりに愛艇をトリニダードへ持っていく途中。
セント・トーマスから一晩走って着いセント・マーティン島で。

4 comments:

  1. 小生は徳之島出身です。
    茨城県の那珂湊で、ピオンに乗っています。
    チャンネルカッターのようなすばらしい船で、
    島に一度帰ってみたい。

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  2. Orwellさん、ようこそ。徳之島はすぐお隣なのに、中学生の時に船で一度行ったきりです。沖永良部島にはいないハブに心中おびえていましたが、何事もなくホッとした事を懐かしく思い出しました。もしかしたら、いつかお互いの船で両島を行き来したりなんて?

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  3. お元気ですか。
    前にネットでお会いしてから一年経ちました。

    ご活躍を祈ります。
    島の人は、黒潮の民です。

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  4. Orwellさん、お久しぶりです。
    前回コメントを頂いてからもう一年経つんですね。早いものです。チャネルカッターは今も同じ場所にモアリングしています。昨日までそのすぐ近くに錨を下ろしていました。そのSHANTI、今はブームの上から白くて大きい日除けがコックピットを覆っていて快適そうです。あまりセーリングには出ないようですが、見ているだけで楽しいです。黒潮、そう言えば島の校歌には黒潮の事が歌われています。つい歌ってしまいました。

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