Sunday, April 3, 2011

プロジェクトがト山積みだー。

「ヨットマンに取って最高の2日、それはヨットを買った日とそれを手放した日」と、ジョークにある程、船はやっかいな持ち物でもある。それは、常に愛情を必要とする恋人みたいなものなので(だから船の事をShe - 彼女と呼ぶ)それなりの苦労が伴う。いつでも奇麗で健康にしてあげる為には整備が欠かせない。ご多分に漏れず、我がキャプテンも安全性を確保する為に、チャーターの無い時は(たまにチャーター中でも)、先延ばしにできない整備に取りかかる。

今回の最優先事項は、2つあるうちの片方のエンジンのギアがうまく作動しないので、それを直す事。右舷側のエンジンのギアがバックに入れてもバックが出来ない。バックできないとドッキングの際に大変。カバーを外し、内側をチェック。


取り付けられている反対側はサロンになっているので、テレビがかかっている壁と、それにくっ付いたままのテレビのモニターも外す。

室内から見たらこんな感じで、ケーブルやら何やらいっぱいあり、私には訳が判りません。いろいろ分解後、結局、ケーブルの突端近くの小さな部品が圧力で位置がずれており、それを締め直して何とかOK。それでも、また同じような問題が起こる可能性があるので、いずれは新しい長めのケーブルに交換する必要がありそうです。

それから、ずっと懸案になっているのが、このグースネックと呼ばれるマストとブームの繋ぎ目の部分の問題。右下の小さなロープの間にあるボルトが腐食していていつダメになるかも知れないので、ブームがドスンと落ちてこないように、念のためにロープで応急処置をしてある。本来ならステンレススティールでなければいけないボルトが、鉄製のためにボロボロになっているのです。

交換用の部品は届いているのだけれど、ボブひとりでできる作業ではないので、手伝ってくれる友人のスケジュールに合わせて、数日後に作業ができるマリーナを予約してある。一見、同じように見えるけれど、全く同じでもなさそうだから、これまた実際に取りかかったら新たな問題も出てきそうで恐ろしいー。

その他にも、ライフラフト(緊急脱出用ゴムボート)の検査の一年期限が切れてしまいそうで、急いで検査に出す手配をする。これが8人乗りなのでとてつも無く重い。ディンギーに乗せて陸へ。そこから二人でふぅふぅ言いながら、業者が待っている筈の駐車場へ休み休み運ぶ。途中でロープを握りしめている私の両手の関節が根をあげてしまいそうになった。そこへタイミング良く通りかかったマリーナの従業員。電気カートに乗せてもらって車まで運んでもらった。助かった!

ライフラフトはいつも船尾のここに備え付けています。これを使う日が一生来ませんように!

船に戻っても休む事なく、8つあるウィンチをひとつずつ分解して全部品の古いオイルを拭き取り、新たに潤滑油を塗っていく。これも他の事をやりながらなので、一日2個までが限界です。



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