Thursday, December 29, 2011

最年長夫婦

前回のチャーターは、最年少4才の子供がいるファミリーだったけれど、今回は最年長81才&78才の夫婦を含むファミリー6人組です。いやはや大変です。81才のおじいちゃんは、国防総省に勤めていた通信の専門家。そして歴史にも詳しく、昨夜は太平洋戦争に関する話題でおじいちゃんと私が最後まで起きていました。おじいちゃんが今読んでいる本が、大東亜戦争中のアメリカの暗号解読専門家の話、そして私が読んでいるのが山崎豊子の「二つの祖国・下巻」と言う事で、共通する話題があり、山本五十六やミッドウェー海戦、そしてパールハーバー(真珠湾攻撃)の話になり、ついつい時が経ってしまいました。おじいちゃんにしてみれば、そんな昔の戦争の話に耳を傾けてくれる人、それも日本人という事で、ちょっと興奮気味。でも、彼の知識は深くてバランスが取れており私も勉強になりました。歴史は後になって良く見えてくるものですね。

そして、おばあちゃん。大変なのは彼女の方です。というのは多少もうろくが始まっていて、私は誰?とまではいかずとも、ここはどこ?という状態に陥る事しばし。そんなおばあちゃんを娘夫婦と孫娘2人が世話しながらのチャーターバケーション。おばあちゃんは足腰が弱っていて、ディンギーには乗れないし、泳ぎもできない。それでも、ずっと座って楽しんでいるのだけれど、クルーとしてはやはり目が離せません。そんな、おばあちゃんですが、ニューヨーク育ちで元弁護士。会話の合間にシャープな部分が顔を覗かせます。夕食時にはワインをグラス半分くらい飲み、食事は美味しいと言って平らげてくれるので可愛いです。今日で2晩目。何事もなく7日間が終わってくれる事を願っています。。。


Sunday, December 25, 2011

ビター・エンド・ヨット・クラブ

7泊のチャーターも明日で終わりです。初日からここビター・エンド・ヨット・クラブのあるバージン・ゴーダ島のノース・サウンドにいる。船はドックに繋いだままで、セーリングに出たのは、ゲスト到着の翌日と昨日だけ。今日はクリスマスなので、プレゼント交換の為、朝食もホテルで全員一緒に食べるとの事。多分、ランチとディナーも作る必要がないと思う。それは、多いに喜ばしいけれど、冷蔵庫の中身が減らない。いつもは足りない事を心配するのに、今回は余るので困ってしまう。

と、上の文まで書いた所にゲスト達がやってきて、2時間くらい隣の島へセーリングに行きたいから連れていってくれないか、ランチは1時頃に食べたいと言う。ガクン、思惑が外れました。もちろん、喜んで(半分)連れて行きますよー。では、ブログは後ほど。

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3時間半程でドックに戻ってきました。ゲスト達は宿泊先のビラへ行き、私達は少しリラックス。ブログタイトル通りに、Bitter End Yacht Clubの写真をアップします。マリンスポーツをメインとするリゾートなので初心者でも楽しめる設備が整っています。

カラフルなビーチチェアーがリゾートの雰囲気。

こちらもリゾートらしいですね。

宿泊料金はお手頃から高級ビラまであるようです。こちらは多分低価格。

ホビーキャットを始め、小型のセールボートが並んでます。

スピードがあり浅瀬も行けるスキッフボート。

もちろん、カヤックもありあます。

今回はサーフィンをしている人をあまり見かけなかった。

カイトサーフィングのレッスン中。


セーリングスクール

野外映画館もあり。ゲストが寝た後にインデイァナジョーンズを見ました。

停泊しているヨットもディンギーでゴミを捨てに来れます。

オーナーシステムで2ドルを料金箱へ。

Thursday, December 22, 2011

これでもチャーター?

二日前にうねりが高い中、The Berthsまでセーリングに行った後、また行きたいとは誰も言わない。これは予測が当たりました。それどころか、モアリングはディンギーでの往復が面倒だからと、家族がリゾートに滞在している強みを生かして、次の日からはドックの予約までしてくれました。リゾートは食事ばかりでなく、種々のウォータースポーツやら催し物やら全て込みのバケーションプランらしく、船ではあまり食事をしない。チャーター料金には食事やドリンク等も込みだけど、全員揃う事のできるリゾートでの食事の方が便利らしい。私達は楽だけれど、船では食事をしないとはっきり言われた訳ではないので、いつ準備をしていいのかしなくていいのか、そこら辺が難しい。まぁ、その日のお客さんのスケジュールと気分に合わせて臨機応変にやるしかないけれど、こんな事は初めてで困惑気味です。ただ、リゾートのマリーナに横付けしたまま、セーリングやスノーケリングに行く事もなく、3人に夜の寝床を提供する変わったパターンのチャーターは、いつもより時間に余裕がある事だけは確かです。こんなんで良いのかなぁ。

船から真横の眺め。

ドッキング中。結構な強風が吹く中、安心して眠れます。

コックピット後方からの眺め。

アイスボックスから大好きなジュースを取り出す
最年少ゲスト君。

Bitter End Yacht Clubは手入れが行き届いた素晴らしいリゾートです。

Tuesday, December 20, 2011

バージン・ゴーダ島にて

最初、今回のチャーターが8人だと聞かされ、もう8人はやらない6人までと言ったのにどうしてまたブッキングするのかと船のオーナーに聞いたところ、夫婦と子供4人、それにおじいちゃんとおばあちゃんの8人だけど、実際に船に寝泊まりするのは夫婦と末っ子のみで、後はホテルに泊まるとの事。ただ、日中は全員をセーリングに連れていって欲しいとの要望だった。納得の行かないところもあるけれど、まぁ取りあえず了解。

昨日の午後4時に、バージン・ゴーダ島のノース・サウンドにある、Bitter End Yacht Clubというリゾートへ迎えに行きました。おじいちゃんとおばあちゃんは船には来なかったけれど、4才から17才までの子供がいる仲良しファミリー。ちびっこの男の子はかわいいが、これが早速船のデッキを駆け回り目が離せない。約束通りに救命具を着けてもらい、家族に監視も頼む。チャーターのクルーはたいてい子供連れを敬遠する。仕事だから仕方なくOKというのが大方ではないかと思う。

今日は、8人プラス次女の友達がひとり加わって9人。前回は悪天候のせいでThe Bathsというビーチと巨石群が目玉の国立公園に行き損なったので、今回は是非行きたいという。明日から風が強くなるみたいなので、行くなら今日しかないという事で9時半に出発した。1時間半後にThe Bathsに到着。が、結構うねりが高い。ビーチに打ち上げる波も、ちょっと二の足を踏むくらい。結局、お母さんと末っ子とおばあちゃんはパスして船に残り、残り6人はカヤックや自力で泳いでビーチまで辿り尽き、岩山に登って楽しんだようだ。帰りは大きな波の合間をぬってカヤックを漕ぎ出すタイミングがなかなか計れず苦労したみたい。泳ぎ組も船に着いたらくたくた。でも、だれも怪我をせずに良かった。

行きは追い風、帰りは向かい風で、4人が船酔いしました。多分、明日はセーリングに行こうとは言わないだろうというのがボブと私の予測です。

湾内はのどかです。

Bathに着いて記念撮影。ここまでは皆元気でした。


Sunday, December 18, 2011

Life is too short to......


人生そう長くはない。どうせ飲むなら美味しいワインを頂きたいものです。でも、飲んでみない事には分かりません。さて、今日のワインは?


明日から2週間ぶりのチャーターの始まりです。今回はイギリス領のバージン・ゴーダ島でお客さんをピックアップ予定。それに備えて、トトーラ島ロードタウンのビレッジキーマリーナに一泊しながら準備中。Watering Holeという、主に南アフリカのワインを飲ませてくれるインターネットカフェバーにやってきました。Sauvignon BlancとPinot Grigio が各グラス4ドルとお手頃な値段なのが嬉しい。

こちらに来る前は、いつものように修理やショッピングに走り回っていた。前回のテレビコマーシャル撮影班のチャーターの時、別のカタマラン船とラフティングしたのだけれど、くっ付き合った船をスタッフや出演者が頻繁に往来したために、デッキ上のライフラインを支える支柱(スタンション、Stanchion)が壊れてゆるゆるになっていた。明日からのお客さんは4才を含む4人の子供がいるので、是非とも直しておかなければならなかった。注文してあった部品がタイムリーに届き、早速作業開始のボブ。頼んだネジはついて来なかったけれど、古いネジを使って無事に取り付け完了です。これでひと安心。さて、今週はどんな事が起きるやら。。









Friday, December 16, 2011

「和多星すし」クローズ

そうなんです。残念ながら、HULL BAY SUSHIの和多星がクローズしてしまいました。チャーターの仕事が終わった後に、自分達を心からもてなしてくれるこのお店に行くのが楽しみだったのに、それがもう叶わなくなりました。本当に残念。


でも、英&リーダは、以前住んでいたサンフランシスコに既に住まいと仕事を決めて、また新たな生活を始めたので、お二人の前途を祝福したいと思います。遠くない将来にまた美味しい物を食べさせて下さいね。


私達に日本バーテンダー協会のDVD付きカクテルブックをプレゼントしてくれました。早速、いろいろ作って試していますよ。ありがとう!



その他にもまた日本語の本を頂きました。ただ今、山崎豊子の「二つの祖国」を読んでいます。第二次世界大戦中のアメリカの2世を中心にした、上・中・下3巻の長編ですが、アメリカに住んでいる自分に通じる部分があったり、戦争で亡くなられた方々や家族の事、戦後教育の在り方など、色々と考えさせられる本です。来年は日本でも本格的に電子書籍が普及しそうな様子。楽しみですね。日本語で思いっきり語れる友が去ってしまい寂しいですが、日本の良さを再認識し合える時間が共有できた事に改めて感謝です。



Tuesday, December 13, 2011

狛江市の皆既月食

Total eclipse of the moon: December 10, 2011 (Photo by Hiroyuki Imabeppu in Tokyo)
皆既月食:平成23年12月10日(シンクネクスト、今別府紘行撮影)

日本時間12月10日(土)の満月の皆既月食。東京に住む写真家の友人が撮影直後に送ってきてくれました。寒いベランダで午後11時あたりに写したそうです。ちょっと日にちがずれましたが、とても奇麗なのでお裾分けです。太陽、地球、月と一直線に並び、月が地球の陰に入ってこういう風になるみたいですね。神秘的で感動します。その場にいた人達が羨ましい!

Monday, December 12, 2011

国立公園使用料の件

12月31日で期限切れとなるナショナルパーク・パーミッションの更新をしにセント・ジョン島に行った。私達のような商業目的のチャーター船は毎年300ドルを支払ってライセンスを保持しなければならない。
Virgin Islands National Park Visitor Center

書類をそろえて受付に行き、担当者が出てくるのを待つ。官僚主義が顔をちらつかせ、担当者はなかなか現れない。でも、そこで苛立ってはいけない。私が外で写真を撮ったりする間に、ボブは待つ事20分。それでも事前に電話でその担当者と話して予約をしてたのが幸いして、彼女が現れた時には取りあえず書類を渡すだけでOKだったらしい。それでもそれで完了ではなく、書類チェックをした後一週間程してパーミッションをくれるらしい。1週間後に迫ったチャーター前にまた出かけなければなりません。やれやれ。
Inside of the Visitor Center

ビジターオフィスに行く前に、書類や身分証明書を全部コピーしたり、
Virgin Islands Communication Center

郵便局で300ドルのポスタル・マネー・オーダー(送金小切手)を準備したりとそれなりの準備が必要でした。去年はこの一連の手続きを郵便でやった為に行き違いがあり時間がかかったので、今回はスムーズに行く事を願ってます。
US Postal Office in Cruz Bay, St. John

Friday, December 9, 2011

「武蔵」と立ち退き



MUSASHIという88メートルのスーパーヨットが横付け中。日本では一般に帆を上げる船をヨットというけれど、こちらでは帆船、モーターボートを問わず、個人所有の船をヨットと呼ぶようだ。このMUSASHIは、2010年にオランダで建造されたらしい。私達がいつもアンカリングしているシャーロッテアマリー湾内のマリーナに繋がれている。この船のすぐ傍にディンギードックがあるので、側を通る時に見上げると首が痛くなる程の高さ。このマリーナにはよく同じようなスーパーヨットが停泊する。その中には横付けする時にアンカーまで下ろす船がいる。そうすると、錨を下ろしてからドックまでバックするのでかなりのスペースを使う。

今シーズンに入り、しばらく前からマリーナに近いアンカリングエリアに白い小さなブイが出現した。そのブイより前方にはアンカリングをしないようにとの事らしい。ところが、昨日はダイバーが来て、「アンカリング禁止」の大きなブイを 設置してしまった。こうなると私達が錨を下ろしている場所は、まさにそのアンカリング禁止のエリア内。


結構広い湾だけど、私達はいつもディンギードックに近く、波も穏やかなマリーナに近いそのエリアに錨を下ろしていた。アンカリングは無料だから、マリーナに取ってはスーパーヨットの方が上客。何らかの形で手を回してアンカリング禁止のエリアを儲けたのではと勘ぐりたくなる程かなり広い。これではまるで強制立ち退きではないか!

気分が悪いから、1時間弱で行けるクリスマスコーブへ移動した。夕焼け空に昇る月の美しさを愛でて気分も落ち着いた。ただ、ここもいつまで無料の恩恵を受ける事ができるかちょっと心配です。

Thursday, December 8, 2011

雑用あれこれ

英国領でのチャーター終了後、今回はヨストバンダイク島で出国手続きを終えた。のんりした小さな島だけど、チャーターのハイライトスポットがあちこちにある魅力的な島だ。
Jost Van Dykeのビーチ

セントトーマス島の玄関口Red Hookには私書箱があるので、たまった郵便物を取りにいったり、預けてあった予備の補充済みプロパンガスをピックアップしたりした。
落ちていた25セントを拾おうとしたら、
何とセロテープで留めてあった。心理テスト?


ダイバーのレイを見かけた。トリニダードで交換したプロペラは、彼がこの辺りでダイブ中に見つけて私達にくれた物だったので、そのお礼に心づくしのお金をあげたら喜んでくれた。
今日は何の仕事?

それから、久しぶりにXO(エクスオー)でランチ。食べ始めてから気づいて写真を撮ったので、食べた分が欠けてます。^o^; ゴートチーズはロブスターよりもパンと一緒の方が美味しい。パンがついてくるならガーリックブレッドは要らなかったかな。
ロブスターエスカルゴ&山羊のチーズ

まぐろのたたき

ガーリック・ブレッド


Sunday, December 4, 2011

何と言うタイミングの良さ

昨日まで続いた好天候が、今日になって崩れた。何と言うタイミング。CM撮影が昨日で終了して良かったと胸を撫で下ろす。


昨日のカクテルタイムには、恒例の「007マティーニ」で労をねぎらい合いました。


そして、今朝は撮影チームがやり残した片付けを終える事から始まりました。コックピットの屋根カバー(ビミニ)をかけ、キャプテンシートのネジを閉め直し、船尾右舷側に移動させていたステップを左舷側に戻し、テーブルを支えるステンレスバーの位置を正しく戻す頃には午前中が終わりました。




因みに、こちらが「グリップ」と呼ばれる撮影セットのプロが、数日前にテーブルのネジをはずしているところ。初めての船でも解体&合体を短時間で行う手際の良さはさすがです。ただ限られた時間で元通りにするには、やはり少し無理があったかも。ステンレスのバーが逆になっていて、テーブルが微妙に傾いていた。でも、足を組んでいるところはボブと違って余裕あり?