Monday, February 27, 2012

Uターン

次の目的地、ビエケス島(Vieques)へ出発前に雨が降り出しそうな模様。空を覆った雲の大きさから、すぐには止みそうもない。その間に早めのランチの支度にとりかった。しばらくして、予想通りの大雨。キッチンからの視界もゼロ。

 それでも、雨は15分程であがり、すぐに青空も戻った。

ビエケス島までは12マイル程と近い。広々とした湾内でメインセールを揚げた。風は17〜20ノット。いつものように外洋に出る時はファーストリーフ(第1段階の縮帆)で出発。細いチャンネルを通過後にジブセールは全開。スピードもかなり出ている。

しかし、そのうちに白波が立ち始め、波もかなり高くなってきた。風速計が29ノットを記録。ジブセールも少し縮帆。それでもスピードが10ノットも出ている。風が強いのはいいとしても、波が高いのがいやです。波が船に容赦なくぶつかり、トランポリンの隙間から波が吹き上がる。もう写真なんか撮ってられない。ひたすら、目的地に着くのを願うばかり。

1時間半程して島の東端に近づいた頃、今日は何かやけに口数が少ないなぁと思っていたボブが、「ちょっと考えていたんだけど、引き返そうかと思う」と言う。「えっ?ここから?だって、そこの角を曲がればもう島の南側になるし、追い風で楽になるのに」と私。「うん、そうだけど、さっき天気予報をチェックしたら、数日間波風が高くなるから、ビエケスに足止めになったらプエルトリコに行く時間が無くなる。もし、行ったとしたら、今度はセントトーマスまで向かい風で帰るのがかなり厳しいから」との弁。うん、確かにね。プエルトリコまではクレブラ島からフェリーを利用してもいいし、セントトーマスに戻るにしても距離は多少近くなる。

という訳で、ビエケス島を目の前にしてUターン。ちょっと残念ではあるが、キャプテンの判断を尊重する私にとっても異議は無し。行きはよいよい帰りはこわい、になる前に引き返しました。

珊瑚礁の外側とは打って変わって穏やかなDakityに戻ってきてホッ。往復3時間の航海だったけれど、やっぱり疲れたー。




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