アネガダ島へ近づく |
初めての2組は、自分達は初めてだから、予定はおまかせしますというので、再訪組に予定を委ねた。まぁ、それはいいのだけれど、委ねられた旦那さんの方は、もう釣りがしたくてしたくてたまらないから、あっちこっちで聞きまくってきた情報を元に行きたい場所をリクエストしてくる。釣り道具も準備してきているので、気合いが入っている。移動の度に釣り糸をセットしてトローリング。でも、これが結構疲れるのです。というのは、船が行き交う度に他の船が釣り糸を切らないように合図を送ったり、コースを代えたりしなければならないからです。大海原ならそんな心配もないけれど、ここはチャーターの人気スポット、バージンアイランドですから、セールボート、モーターボート、フェリーと絶えず注意が必要なのです。
今回はラッキーな事に、米国領と英国領でヨットレースに出会い、皆楽しんでくれたのは良かったのですが、中には早過ぎるトライマラン船もおり、左舷後方から近づいて来たと思ったら、方向転換をして私達の船の後ろを横切ってしまいました。「急いで釣り糸を巻き取って!」と言った直後には、もう糸を切られてしまっていました。一番高いルアーだったようで、本人は悔しがっていましたが、しょうが無いですよね。皆の海なんですから。
トライマラン急接近 |
釣り竿がしなってるぅー! |
それでも、前日アネガダ島の沖で2匹のマグロを釣り上げていたので、まだ慰められたようです。その時は結構波もあったので、船酔いする初めて組の女性は船酔いの薬を飲みながら我慢して付き合っていました。言っておきますが、セーリングしている時には、「スピードを下げて」と言われても、すぐにはデキマセン!モーターボートでは無いんですから。今回トローリングで釣った魚は4匹。
最初の釣果。ちょっと小さいので海に戻そうとしたが、 もう動いてなかったので食する事にした。 |
2匹目も小さく、正体も不明だったので、 海へお帰り願いました。 |
やっとマグロが釣れ大喜びの釣りキチ君。 |
釣りキチ君の高校以来の友人もかなりの釣り好き。 こちらも見事マグロをゲット。 |
私もたまに釣りをするので、お客さんが魚を釣り上げて大喜びしているのは嬉しいので、一緒になって喜んであげる。しかーし、その後に待っている魚をさばく仕事。これがまた手間がかかるのよね。今まで釣り上げたお客さんの中で自分でさばいた人は一人もいない!「自分でさばく?それとも私がさばく?」と聞くと、答えは決まって後者。その日の目的地に着いたら、冷凍庫に入れてあった魚を船尾のステップの一番下で時間をかけてさばくのです。1、2匹ならOK。でも、それ以上になると、もう釣り上げないでと心の中で密かに祈っている。カクテルとおつまみの準備、それから夕食の支度とただでさえやる事がいっぱいなんですから。まぁ、それでも、新鮮な魚をその日の夕食にすると皆の笑顔が一段と輝くのは嬉しいですけどね。
ゲストの殆どが刺身がダメなので、 たたきにしたり焼いたりしてのディナーです。 |
それにしても、ハイパーな釣りキチ君が、朝6時半にはコーヒーを所望し、終始質問攻めが続いたのにはキャプテン共々参りました。それも疲れた原因のひとつでした。
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