Monday, April 9, 2012

痩せて帰って来ました。

単胴船のアイランド・パケットというモデルのみをチャーターしているカンパニーから、キャプテン・オンリーの仕事が入り、5泊の4人家族のチャーターに一人で行ったボブから夜電話があった。チャーターはどんな具合?と聞く私に、「エブリシング・イズ・オーライト」との答え。「そう、良かった。夕ご飯は何を食べたの」と重ねて訊ねると、「・う〜ん、帰ったら話す」と言うので、あぁ、食事はあまり良くないんだと思った。出かける前に、いつもはチャーター会社の担当者から、食べたい物や飲みたい物を聞いてくるのに、今回はお客さんが自分達で食料品の買い出しをするらしく、その問い合わせが無かったので、ちょっと心配はしていた。

そして、無事にチャーターが終わって帰ってきてからの話。8才と10才の子供の母親が何と全く料理ができず、朝は小さなヨーグルトにグラノラバーを砕いて入れた物、お昼はナッツ類、夜は豆のカンズメかツナ缶、または丸ごとの人参だけ。良くても茹でたパスタに瓶入りのトマトソースをかけた物。最初のディナーは、どうやらキャプテンの為に奮発してヒラメの切り身を買ってきたらしい。ところが、どうやって料理していいか分からないと旦那さんに言ったら、バターを入れてソテーすればいいじゃないかと言われその通りにしたが、塩と胡椒の味付けも無い代物。それに焦げた小さなジャガイモがいくらか付いてきた。その焦げたフライパンを旦那さんが最後の日にビーチまで行って砂で落としてきたらしい。

お酒はワイン2本とビール6本入りが2つ。それ以外は水ばかり飲んでいたらしい。びっくりしたのは、チャーターに付き物の氷を一袋も買わなかったとの事。自分達は必要なくても、普通キャプテンの事も考えるでしょうが。

チャーター中にボブから「風速ゼロ。だけどお父さんはエンジンを入れません。今日は時間をかけて潮に流されてグレート・ハーバーまでたどり着きました。子供達は退屈で文句を言っています」というeメールが来た。それを読んで、これはケチなゲストだと思ったけれど、後から話を聞いて超ドケチという事が分かりました。

いちど、家族がハイキングに行っている間にひとりだったので、一軒だけあるレストランでやっとまともな食事にありつけたそうです。サンドイッチですが、彼はこんなに美味しいサンドイッチは無いと思ったそうです。そして、その夜は一日だけ外食をすると言っていた家族に、ここを逃したらもう外食をするような場所は無いよと強く勧め、同じレストランに出かけて行ってツナのステーキを食べたらしい。それでも、帰ってきた時にはお腹回りのお肉が少なくなっていました。私の有り難みが良く分かった6日間だったそうな。

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