Saturday, April 21, 2012

メキシカン・ファミリー



メキシコからのゲストは自分達同士の会話はスペイン語だった。だから私とボブには解らない。でも、子供達はアメリカンスクールに通っているので英語は喋れる。お父さんは読み書きOKで、お母さんもかなり喋れる。それでも、自然会話は少なくなる。これは、英語が100%解る訳ではない私にとってはある意味楽であった。

そんな家族のリクエストは、誰もいない場所に行ってゆっくりする事だった。だが、しかし、誰もいない所は停泊するのに適していないのが普通なので、そのリクエストに完全に答えるのはちょっと無理があった。それでも、それなりに静かな場所に停泊する事ができた。








ただその後に、北で発生した 低気圧が南下してきて強風が予想された。プエルトリコの東海岸とスパニッシュ・バージンにはすぐに避難できる場所に限りがあり、これはまたPuerto del Rey Marinaに避難するしかないと判断した。最後の日はマリーナに留まってもらい、レンタカーで首都のサン・ファンの街の観光にでも行ってもらおうと思っていたら、プエルトリコにはチャーターの前に5日もいたので、すでにサン・ファンにも行ったし、雨風の中マリーナにいるより予定を早めて帰ろうと思うとお父さんが言う。

それはちょっと申し訳ない気がしたが、毎日仕事関係のeメールやら電話をしていたから、早く帰りたい事情もあるのだろうと、こちらはもちろん問題ないですよと答えたら早速に航空会社に連絡。ところが、翌日の便は空きがなく、今日の夕方7時になら席が取れそうなので、今日帰ろうと思うとの事。えー、ちょっとそれは早すぎと思ったけれど、旅慣れた家族はお父さんの指示に従ってささっと荷物を片付けた。さすがに、お父さん以外は不満げだったが。こうなったら帆を揚げてセーリングなんて時間的猶予も無い。エンジン全開でマリーナへ直行。45分で到着。せめてシャワーを浴びたいという女性陣の願いも空しく、慌ただしく立ち去ったメキシカン・ファミリーでした。

そんな訳で、予定を早めて帰るゲストというのも初めての経験。特した気分でもあるけれど、少し心にすきま風も吹きました。もう少しいて欲しいと思うゲストというのはそうそうはいませんよ。


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