Sunday, July 8, 2012

3泊4日は楽かと思いきや。

バージン諸島での今季最後のチャーターは3泊4日と短いので、前回のチャーター終了から48時間後と時間的にはあまり余裕が無いけれど気持は楽。ただ、親子5人に娘のボーイフレンドが一緒だと言う。さて、部屋割りはどうしたものか。まさか18才のカップル同士を同じ部屋という訳にも行かないだろう。念のため、サイドバンクという予備の小さなベッド2つもセッティングしておいた。結果、ボーイフレンドと末娘がそれぞれ両サイドにあるベッドを使う事になりました。

チャーターはお昼の12時に始まると言ってあるにも関わらず、何とこのグループは1時間も前に到着した。こちらはまだ準備中。前日はホテルに泊まっている筈だから何も急いで来る必要はないのに。でも、チャーター前のeメールや電話での連絡段階からちょっと嫌な予感はあった。というのは、こちらが頼んだプリファレンス・シートというお客さんに埋めてもらうインフォメーションをなかなか送って来ず、やっと送ってきたと思ったら、不備すぎて、食事やドリンクの予想がつかない。おまけに、eメールは苦手だから電話で説明したいとのたまう。こちらはすぐに別のチャーターでイギリス領に行くから電話は難しいと言ったにもかかわらずだ。もう、諦めてブローカーに後を頼んだ。どこか飛んでいる感じのお母さんだ。気の毒ではあるが、12時スタートだからと言ってしばらく待ってもらった。

まぁ、それでも乗船してもらったら目一杯サービスします。船内設備や安全面の説明を終えて、さぁー出発と言う時になって、16才の息子が、「僕、ピーナッツバターとターキーハムが無いとダメだから」というではないか。お母さん、だ・か・ら・プリファレンス・シートが必要なんですよ!まぁ、子供たちが来る時はピーナツバターは買っておくし、今回はターキハムもバージニアハムもサンドウィッチ用に買って置いたからセーフ。

たった3泊なのに、行きたい場所を山のようにリクエストしてきたお母さん。来る前の電話でバージン・ゴーダへは時間的余裕が無くて行けませんからと言ってあったにも関わらず、バージン・ゴーダへ行ける?と聞く。行けません!2日目は風と波が結構あったので、セールを上げた船はスイスイどころか、ヒューッ、バッシャーンを繰り返してかなりのスピードで進んでいく。トランポリンには行かない方が良いというのを無視して前方でキャーキャー騒いでいた直後、大きな波しぶきを被ってしまった。途端、「Let him stop!! Let him stop!!!!」と叫んでパニック状態になってしまった。お父さんや子供達は面白がって笑っていたけど、本人は本気。船を止めさせてと言われても、セールボートはすぐには止まれません。キャプテンは船の角度を変えてスピードを落とし、皆にコックピットに戻るように命令した。子供達は残念がっていたけど、お母さんは大人しくなった。

その後は、コックピットでキャプテンに質問攻め。それが下らない質問とは言え、いちいち答えるのも仕事のうち。でも、それが3、4日続くと、彼女の口から「質問してもいい?」という言葉が飛び出す度に、回りのほぼ全員がまたか?ムード。また、足の立たない場所では泳ぎやシュノーケリングをしたくないとまで言う。ヌードルという浮きスポンジを差し上げて、ひとり船の回りを回ってもらった。

着いた日が8才の誕生日だという末娘でさえ、プレゼントにもらったシュノーケリングのセットでお父さんと一緒に一生懸命に練習して、シュノーケリングが出来るようになったというのに。努力が足りん!歯科医だというお父さんが良くできた人で、子供達の相手をしていた。その最中に、このお母さんは、ご主人を呼びつけてカヤックに一緒に乗ってと命令したり、まぁ見ていて気の毒でした。そのお父さん、流石に最後の日は「カヤックよりもっとシュノーケリングがしたい!」とミニ反乱を起こしました。良く言った!お母さんは仕方なく末娘を引き連れてカヤックに乗ってました。

そんなこんなで短いから楽だと思ったチャーターは、お母さんひとりの為にとても疲れてしまいました。他のメンバーは問題無し。特に娘のボーイフレンドは好青年で、お母さんが招待した理由が分かりました。ただ、ガールフレンドとは別々の大学に進むとの事だし、もしこのお母さんが義理の母親になった日には、その後の人生が暗くなるのは目に見えているから、ヤングカップルの関係はこれ以上は進行しないであろうというのが私の見解。

初日はのんびり

初めてのシュノーケリングにドキドキとワクワクの末娘。

最初は少し怖がったけど、諦めずに頑張ったら、
すぐにその魅力に取り付かれたみたい。良かった。

16才の息子は大の釣り好き。捕まえた後は離していました。

末娘とカヤックでCaveへ行くお母さん。


終わった!マティーニ・タイム!!
苦労の後のドリンクは最高!


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