Saturday, January 5, 2013

しぶんぎ座流星群 (Quadrans Muralis)と六分儀

日本のニュースを読んでいたら、愛知県の小学校校長が「しぶんぎ座流星群」の写真撮影に成功したと載っていた。「しぶんぎ」なんて渋い名前だけど、どんな意味かなと考えて、ハタと思い浮かんだ事がある。その昔、ニューヨーク市にあるアメリカ自然歴史博物館のプラネタリウムで、ろくぶんぎ(六分儀)を使って天測航法のクラスを取った事だ。

1997年に改築される前のヘイデン・プラネタリウム(Hayden Planetarium)での夕方からのクラスで、肝心の講義の内容はチンプンカンプンで殆ど理解できなかったが、教室を離れてプラネタリウムに行くのは大好きだった。映し出された夜空はまるで本物で、気持が安らぎ、静かな感動に見たされる空間だった。そしてつい眠りに落ちかけたものだ。そう考えたら「しぶんぎ」は「四分儀」では?と思って検索したらやはりその通りだった。

天体航測は太陽、星、月と水平線の角度から自船の位置を測定して航海する昔ながらのナビゲーションです。ポリネシアの船乗り達はそうやって長い距離を航行したのだから、ロマンに溢れています。しかし、実際に揺れる船の上で太陽の位置を確認するのはかなり難しかった。その頃は良く船酔いもしていたし、ボブと違って私はついにものにはできなかった。

そのクラス終了後に購入した六分儀を今も持っている。GPS時代の今、それを使う事はまずないのでしまったままになっていたが、トリニダードで愛艇の整備をした時に取り出して写真に撮ってあった事を思い出した。使わなくてもなかなかこのSextantは手放し難いです。








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