Wednesday, May 29, 2013

タクシーとフェリーと飛行機の中

ハリケーンのシーズンに3、4ヶ月留守にする愛艇。ブームを含めたデッキ上の物は殆ど全てキャビン内に移動させ、強風でカバーが吹き飛ばされないようにしっかりとロープで縛り付け準備オーケー。さぁ、フロリダに移動です。




翌朝9時過ぎに馴染みのタクシー運転手のCJが迎えに来てくれた。今回は真っ赤なペンキがずいぶん目立つ車を運転している。彼は口数は少ないけど親切なドライバーです。



マリーナから15分程でフェリー乗り場へ到着。イギリス領なので荷物を預けて税関をチェックアウト。10時半の出発までには余裕、と思っていたら、フェリーは10時出発に変更になっていた。ボートを置いていくのでその手続きが残っており、やおら焦ってしまった。全く!遅れる事は良くあっても時間が早まるとは。でも、これもたまにあるらしい。

セールボートとは違って、さすがにフェリーは早い!



それでもトトーラ島のソーパーズホールからセントトーマス島までは50分程はかかった。フェリー降り場のすぐ横にはこれから飛び立つ水上飛行機が離水(?)準備中だった。




飛行機の時間まではかなり余裕があったので、空港行きのタクシー乗り場に荷物を預けてゆっくりランチにしようと思いすぐ近くのフレンチタウンに行ったら、祭日と重なってお目当てのお店は閉店。仕方が無いので代わりに開いていたコーヒーショップでサンドウィッチとソフトドリンクの簡単ランチ。





3連休の最終日とあって飛行場はかなり混んでいた。初めて乗るSPIRIT航空は奥まった箇所にあり、そこもやはり混んでいた。



150人位乗れる飛行機はほぼ満席。乗り込んだ時に加湿器から霧が出るように、もやがかかっていたのにはちょっとびっくりした。



離陸を待ったいる間に、近くで何か聞き慣れない不思議な音がしていた。ハッ、ハッ、ハッ、ハッというか、ウッ、ウッ、ウッ、ウッというか。何だろうとボブに聞いたら、飛行機の音かな?と言う。いゃー、こんな音は聞いた事ないし、それが飛行機から出る音だったらもっと心配。その変な音は飛行機が空中に浮かんでもしばらく続いていた。そのうちそのリズム音が動物では?と思って再びボブに確かめた途端、ふたりで「犬だっ!」と声を揃えた。

そう言えば、3人席の空いていた窓際の席に後から来た男性が、荷物を前の人の席の下に半ば無理矢理押し込んでいた。何故上の棚に乗せないんだろうと思っていたらこういう訳だったのか。「そのバッグには犬がいるの?」と聞くと、「そう、チャイニーズパグ」と答え、小さく開いたバッグから覗いている顔をこちらに向けて見せた。あの不思議な音の正体はこれだったのかと納得。それにしても可哀想にかなり心細そうなうめき声だった。私と同じで飛行機は苦手なんだね。

No comments:

Post a Comment