Monday, November 25, 2013

優美なBristol Channel Cutter


2年近く前にブリストル・チャンネル・カッターという船の事を以下に書いた。


http://windlessgypsy.blogspot.com/2011/01/blog-post_25.html

今回、ベクイ島でまたまた同じタイプの船に遭遇した。セーリングクラスの最後の日に、隣のセントビンセント島に戻るため、錨を揚げようとしている時に気が湾内に入ってきた。いつもパッと目に止まるその姿は実に優美。おじいさんと孫ふたりらしき3人組。どうやらマサチューセッツ州から来たらしい。錨を揚げたあとに後を付いて行って写真を撮らせてもらった。やはり見とれてしまいます。





Sunday, November 24, 2013

ベタ凪ぎのおかげで

セーリングクラスの最初の2日はほぼベタ凪ぎ。2人の生徒のうちひとりはセーリングの経験があり、レースに夢中なので無風の状態にちょっとショックを受けていた。が、物事には悪い面ばかりでなく良い事もある。何と、穏やかな海面にイルカ達が出現したのだ。そのうちの一匹が舳先の真下で泳ぐというよりも浮きながら5、6分程ダンスショーを見せてくれた。これは私達にも初めての経験。その姿が水面にハッキリと映し出され、かわいい表情もバッチリと見る事ができた。ものすごくラッキー!












3日目からはずっと風に恵まれ、素晴らしいセーリング日和となった。生徒がふたりだけなので、私もウィンチを回して帆を調整したり何かと忙しかった。そのお陰で多少ダイエットができたたかな?いやいや、運動のお陰で食欲もあり大した効果は無かったかも。今回はGrouperというハタやコンク貝、そしてロブスター等スクールからは提供してもらえない魚介類を入手して料理し舌鼓をうちました。生徒達も大喜びしてました。




そうそう、海から昇る月を2夜見る事ができたが、海面には生憎と雲がかかり、水平線から昇る期待のシーンには遭遇できなかった。

Monday, November 18, 2013

月が海から昇るか?

2週目のセーリングクラスが始まった。先週と打って変わってベタ凪ぎ状態。ベクイ海峡を機走で渡ってアドマイラル湾に到着した。錨を下ろしている船達は西を向いている。覚えている限り海に向かって投錨した事は無く、いつも陸側から結構な風が吹いてくるこの湾は今朝になっても風が無い。アイヤイヤー!セーリングを教えるのに風が無いと困るのです。

今回の生徒は男性がふたり。船は先週と同じタイプのベネトーの46フィート。結構、広々と使えます。その生徒のひとりが昨夜の夕食時に興奮して言うには、2日後の夜9時に海から月が昇るんだよ。絶対それを見たいとの事。確かに水平線から昇る月は圧巻です。眼の前が海という停泊場所が3カ所ある。そのうちのひとつに行けば彼の望みは叶うはず。今朝6時半に起きたら満月のような月がまだ西の空にかかっていた。このまま天気がくずれず、そして風が吹きますように。








Sunday, November 17, 2013

カリブ海に賑わいが戻ってきた。

プチ・セントビンセントで日本人のWさん達と別れた後、2週間続けてボブのセーリングスクールの仕事が入っていたため、セントビンセント島のベア・フット・オフショア・セーリング・スクール(BOSS)に向かった。愛艇をいつものようにスクールのモアリングブイに係留して最初の週のクラス開始です。

初日の日曜日はすぐ隣のベクイ島で一泊。翌日は一番長い距離となるメイルー島へ。3泊目はプチ・セントビンセント島、4日目がユニオン島、5日目はトバゴ・キー 、そして最後の夜はまたベクイに投錨し、7日目の午後1時半頃に出発地点へ戻ってきた。夜に何度か雨に振られたものの、常に風があり1週間を通して概ね良い天候に恵まれた。

今回の生徒はコロラドでスキーインストラクターをやっていたご主人とウェイトレスの夫婦、それに彼らの長年の友人である女性の3人組。この女性が30年間映画の小道具担当 の仕事をしており、有名映画俳優達の裏話を面白おかしく話してくれるので笑いの絶えない週だった。外食をする時はウェイトレス歴20年の奥さんの方がテキパキと世話をやいてくれ大助かり。ご主人の方はちょっとのんびり屋だけど、料理は彼が一番上手でした。

ハリケーンシーズンが終わり、クルーザー達もあっちこっちへ移動し始め、どうやらまたカリブ海に賑わいが戻ってきたようです。















Sunday, November 10, 2013

日の丸船集合



ベクイ島に2泊した後、南に43キロ程離れたユニオン島のChatam Bayに向かった。その湾で去年知り合った日本人のセーラーに会う事になっていたのだ。彼とは何度か会おうと計画しながら、その都度私達の予定変更で会えずにいた。今回はグレナダ島からセントマーティン島まで北上するのにひとりだけだというので、是非とも会いたかった。

予定より多少遅れて到着し、錨を下ろすと同時に見知らぬ男性がディンギーで現れた。彼いわく、「あなたのお友達がバーで待っているから迎えに来ました」との事。「あー、それなら自分達のディンギーで行くから」と答えたが、いやいや是非乗って行って下さいという。それならと急いで片付けて彼と一緒に岸に向かった。

そして判ったのだが、ディンギードックが壊れており、修理がまだ終わっていないので、ビーチに上げるしかなかったのだ。結構な勢いの波が押し寄せるので、そのタイミングを計るのにちょっと要注意。それからやっとKさんに会う事ができた。メールの遣り取りはしていたが、お互いの近況や予定、それから船に関する話題で時間が過ぎ、じきに夕焼け空になった。



そのうちに湾内に向けてセーリングしてくるヨットがあった。目を凝らして見ると、どうやら知り合いの日本人女性とフランス人が乗っている船のようだ。彼らは前日、同じ島からメールをくれ、その日はもうひとつ南のグレナダの島に行くとの事であった。でも、彼らとも会おうとしてなかなか会えずにおり、この機会を逃すとまたいつになるか分からないので、駄目で元々Chatam Bayに引き返してこないかと誘いの返信をしておいたのだ。

先と同じように、バーの男性がディンギーから声をかけたらしいが、彼らは自分達のディンギーでやってきた。日本人のWさんとは3ヶ月程前に一度マルティニークで会っただけだけど、彼女が日本に一時帰国している間にパートナーとは数回会っていた。そんな訳で、珍しく日の丸がかかった船が3艇一同に会するというまたとない機会となった。その夜は一番大きな日仏カップルの船で酒類や料理を持ち寄り11頃まで楽しいひと時を過ごした。日本人同士ではやはり日本語が一番楽です。翌日はひとりで先を急ぐKさんを見送り、その後2艇はプチ・セントビンセントへ向かった。


Monday, November 4, 2013

やっとベクイ島へ向けて出発

さて、心地良く長い滞在となったセントルシアですが、諸々の用事も終わり、天気も良くなったので、やっとを離れる事にしました。給水と給油、食料調達、そしてランドリーと一日はあっという間に過ぎます。


毎日のように立ち寄ってくれるフルーツ売りのグレゴリーからか、または毎週土曜日開催の青空マーケットで買ったものだったか、クリーミーで美味しいアボカドの種を育てていたのが、根が伸び、小さな芽が出てきた。それを航海に持参するのは傾く愛艇ではちょっと無理。

里親を捜していたら、あり難い事にいつもランドリーをお願いしているパットが自分の庭に植えてあげると言ってくれた。ちゃんと育って何年後には実がなってくれるだろうか?調べてみると種からだと実がなるまでは5年から13年かかるらしい。接ぎ木をしたら1年から3年とぐんと短くなるとの事。彼女はその事知ってるかなぁ。何はともあれうまく育ってくれたら嬉しい。

出発は翌朝早くの予定。明日の天気が良くなりますようにと穏やかな夕陽に祈る。

そして、朝5時半に起き、何やかやと準備に1時間はかかります。6時半に錨を上げて出発です。




晴れたり、曇ったり、雨に降られたりと目まぐるしい天気です。途中で虹も出ました。セントルシアの名所のピトン山は雨に煙ってます。



今回、隣のセントビンセント島はスキップしましたが、首都のキングストンに寄港する大型タンカーと行き交いました。暗くなって行く中、進路が交錯したのでちょっと緊張した。



目的地のベクイ島まではそこから1時間半程の航海。辺りはもうかなり暗くなっている。そんな中、あらぬ場所に白波が立ったので何かと思いや、イルカ達が登場した。夜のイルカの帆走は初めての事。20分近く一緒にお供してくれた。投錨地に着いたのは夜の7時半。13時間の航海。久しぶりに心地よい風に吹かれて満足。昨夜はぐっすり眠れました。